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アーキエイド事務局からの最新情報

【レクチャー】Japan Studio:ゲスト講師によるレクチャーが開催されました。

2012年4月27日(金)、東北大学ギャラリー・トンチクにてゲスト講師によるレクチャーが開催された。
今回のプログラムは東北大学大学院都市・建築学専攻修士1年の課題でもあり、アーキエイド承認プログラムである「Japan Studio」の一環として開催。
ゲスト講師として日建設計の羽鳥達也さん、株式会社ランドスケープデザイン設計部の石川初さん、東京農業大学の松本亜味さんをお招きし、活動されている震災支援プロジェクトのお話を伺った。
会場には東北大学の学生以外にも多くの方々が聴講に訪れ、満員の中レクチャーが行われた。

レクチャー全体の様子
会場の様子。
メモを取りながら真剣に話を聴く学生たち。

逃げ地図レクチャーの様子
避難地形時間地図 縮退時代における都市の記述法(ノーテーション)へ

日建設計・羽鳥さんによる『避難地形時間地図』(通称:逃げ地図)のレクチャーの様子。

逃げ地図は歴代の津波被災エリアを地図上で重ね合わせることによって安全度の高い地域を明確にし、避難に要する時間を考慮しながら浸水区域がどれほどの危険性があるかを分析。その場所に合った避難路や避難場所の検討を行うためのベースマップである。
各地域の逃げ地図はワークショップにより住民とともに作られ、自分たちの街や地形について理解を深め考えてもらうことにも繋がっている。地図上に個々の被災体験に基づく知識を反映してもらいながら、どこに何が必要でどのくらいコストがかかるのかを検討する。そのアイディアを住民、行政、設計者間で共有し今後のまちづくりに生かしてもらおうと考えているという。

さらに、Web上で様々な人々が興味をもって問題に取り組むことができ、より多くのバリエーションを試行できるコンピュータツール「逃げ地図2.0」の開発へと発展している。Web上での試行はログとして蓄積され、より多くの試案の費用対効果が閲覧可能となる。これは今後、都市部に逃げ地図を適用するための布石でもある。

ほねまちレクチャーの様子
東京農業大学・松本さんによる『ほねまち』のレクチャーの様子。

「FISH BONE」構造
内陸数キロにわたり高台のない仙台平野に適した避難路の形状として、海岸線と垂直に走る高台を提案する。また、その高台に日常動線を接続させることで、避難路を日常的風景と行動の中に取りこみ後世に残していく。
地域に根付き日常的に利用される場が、災害時には命を守る避難路となることで、津波に強く安心して暮らすことのできる仙台平野の風景がつくられていく。

石川さんレクチャーの様子
株式会社ランドスケープデザイン設計部・石川さんによるレクチャーの様子。

上水道はシステマチックなネットワーク、下水道は自然勾配を用いたツリー形状である。
逃げ地図における避難路の考え方は、後者になぞらえることができる。
少ない変化でより効果をもたらす為には、なるべく作らない・維持管理に負荷をかけないことが必要である。
つまり、計画において既存の地形を再評価することが必要になってくるのだ。
仙台平野の海抜をグラフィックであらわしたものを用いると、視覚的に仙台平野がいかに低地であるかがわかる。
海岸沿いから何キロメートル離れているかよりも、地形に基づいた判断が必要である。

質疑応答では、平野部の逃げ地図の例はあるのか、港湾職員の安全確保はどう考えているのかなど、学生たちによる様々な質問が飛び交った。
今回のレクチャーを通して学んだ知識を、学生たちが今後の「Japan Studio」での活動に生かしていくことが大いに期待される。

【開催概要】
日時:2012年4月27日(金)
15:00〜
会場:東北大学 ギャラリー・トンチク
講師:石川初さん(株式会社ランドスケープデザイン設計部)
羽鳥達也さん(日建設計)
松本亜味さん(東京農業大学)

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