アーキエイドインターン日誌/名古屋工業大学 山田実加

はじめまして。今年の4月から仙台にてアーイエイド地域支援インターンをしています、名古屋工業大学北川啓介研究室学部4年の山田実加です。
インターンの活動報告をさせていただきます。


4、5月の牡鹿半島では、震災によって家を失くしてしまった住民が新しく住まいを「集団移転」するための説明会が行われていました。集団移転するための高台候補地、公営住宅の家賃や、津波被害のあった宅地の買い上げ価格、これから造成される高台の宅地価格などの説明会です。
4月13日に石巻市が東日本大震災による集団移転に伴う半島部の被災宅地について、震災前の7割を目安に買い上げる方針を示し、その後、牡鹿半島の約30浜で集団移転の説明会が行われました。
アーキエイド牡鹿半島支援チームも石巻市の職員に同行して高台移転候補地やアーキエイドで提案をしているコアハウス、白石市でのシルバーハウジング(渡辺真理先生設計)の説明をさせてもらいました。

説明会では高台宅地の敷地面積に対して住民の方から「そんな小さい敷地では住めない。」といった意見があり、今まで大きな敷地に大きな家を建てて住んでいた人が多いのでなかなか受け入れられません。
また、漁業がまだ軌道にのっていない地区も多く、住民の方々の関心は災害公営住宅の家賃でした。市街地と同様の価格設定であるため、半島部では高いと感じてしまいます。長い目でみると戸建ての建設とかわりない価格です。
戸建を建てるにしても初期費用をかけたくない人が多いため、アーキエイドで提案している最小限自力建設「コアハウス」の説明をおこないます。最低限の水廻りと寝室兼リビングを用意し、必要に応じて建て増しをする住宅です。まだ見積もり中ですが、坪40〜50万円で建て増しに対応できる住宅を提案しています。東京工業大学の塚本研究室作成の模型が大活躍しています。        




ふたつめにパタンブックについてのお話をします。
アーキエイドのホームページで公開中のデザインパタンブック「浜のくらしから浜の未来を考える」(http://archiaid.org/news/2877)ですが、住民のみなさんだけでなく石巻市の職員、土木コンサルにも好評です。パタンブックではいままでの暮らしから、高台に住む浜の未来を考えるために、生活調査や住宅再建の提案をしています。アーキエイドではパタンブックの増刷も考えています。
浜ごとのパタンブックも各大学に依頼しています。住民の方々が高台に暮らすことを想像しやすいようなイメージスケッチ、それぞれの浜の生業・暮らし方についてまとめています。


また、子どもの目線からみる牡鹿半島を取材するために小学校の総合の授業に参加させてもらっています。牡鹿半島には5つの小学校があります。その一つである荻浜小学校の「金華山道全校ハイキング」では、小学校のすぐ裏にある金華山道を登り、荻浜中学校までハイキングをしました。荻浜小学校は昔、現在の荻浜中学校の場所にあったという発見をハイキングしながら体感できる授業でした。

今後、牡鹿半島の5つの小学校と連携し、年度末には小学生版パタンブックの作成を考えています。子どもたちの牡鹿半島への関心が更に深まることを期待しています。


4月から駆け足で福屋先生についてまわり、地域支援の活動が少しずつですがわかってきました。これまで名古屋の遠方からアーキエイドの活動をしてきましたが、地域支援を始めてから現地の人や市の人と関わることで現場の空気を感じられます。これらは学生では経験出来ないことであり、これまでのように遠方からの支援では知ることが出来なかったことだと思います。浜の状況は一日単位で変わってくために、しっかりと遅れをとらず、ついていきたいと思います。

半年間のインターンですが、一歩ずつ前進していきたいです。
今後も活動をレポートでお伝えします。次回もよろしくおねがいします。




アーキエイド地域支援インターン
山田実加 Mika Yamada(名古屋工業大学北川啓介研究室学部4年)

Share on Facebook
Bookmark this on Google Bookmarks
Bookmark this on Hatena Bookmark
Pocket
Share on LinkedIn

This entry was posted in インターンレポート, 牡鹿半島復興支援通信 and tagged , . Bookmark the permalink.

2 Responses to アーキエイドインターン日誌/名古屋工業大学 山田実加

  1. UR都市機構女川震災復興支援事務所久坂斗了 says:

    久坂@女川町です。
    昨年7月から女川町に災害公営の支援に来ています。
    福屋先生と2回フォーラムでご一緒しました。
    牡鹿の防集について関心を持って見ています。
    今後共よろしくお願いいたします。

    • 福屋 粧子 says:

      久坂様 福屋です。先日はありがとうございました。また近いうちに見学にうかがいます!

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

*