【レポート】「女将のやり方」角舘政英

新・港村 アーキエイド展示関連トークショー
『被災地の漢(おとこ)たち』
釜石市根浜海岸、宝来館の女将、岩崎昭子さんを招いてトークショーが行われた。

※ 会場。沢山の人が来てくれました。伊東さんも来場。
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女将は地震後津波に合われたが、裏山に地域の人を助けた。
震災後は地域の避難所として宝来館を開放。
ユーチューブなどでも動画がアップされている

※震災前の宝来館
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女将は被災前から地域の活性化などに積極的に取り組んでいた一人。
現在は復興、未来に向けての地域の在り方を中心的に提案し続けている。
そのモチベーションには脱帽の人です。

宝来館は2Fまで水が来た事もあり、今は営業していない。
避難所など地域の中心的存在ともなり、マスコミへからの取材は加熱していった。
釜石など地方では人間関係も大事。
なので、メディアへの露出度が上がるにしたがって、周りの人との考え方の違い
も出始めたが、
女将はあえて拒否する事無く、なるべくメディアに出て、少しでも釜石の現状を
伝える事を選択した。
釜石復興会議など行政関係の会議等にも呼ばれている。

※どんぐりウミネコ村
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これは女将が作ったパンフレット。
鵜住居川領域の名産名所、将来像、震災後に必要な物など
女将の今までの活動を含めて愛のこもった一枚でもある。
観光パンフレットと違い、熟読すると中身がある。
住民に向けての、又は一般の人に向けてのプレゼとしては完璧です。
地域の子供達が地元に対する意識を高める運動も促進している。
この中で釜石の自然を生かしたグリーンツーリズムの運動も
地域活性化の為に中心的に女将は活動している。

被災後、宝来館にはボランティアが集まった。
連日、沢山の団体、個人が宝来館を中心に活動した。
女将達はこれらの人のサポートも積極的に行っていた。
そんな中で専門家が被災地に何ができるかに対し、
女将は地元以外の人が何ができるか疑問でもあった。
当初、ワークショップなど行い、そこに女将も参加したが、
結局地域を一番理解しているのは女将自身でもあり
専門家って何?と思っていたようだ。
現在は少しでもまちが良くなる為には必要不可欠でもあると思っている。

宝来館の復旧の計画は進んでいる。
当初、11月中オープンで進んでいたが
今の予定だと12月末。
現場の職人がまったく集まらないのが現状である。
同じ事が商店復旧でも起こってるようだ。

アーキエイドではサマーキャンプ2011 (牡鹿半島)が行われたが
これほど同時にまちを解析した例は初めてではないかと思う。
スケッチ一枚一枚を見ると、愛がこもっている。
この蓄積が今後のまちの在り方を誘導していく軌跡になる。
同時に広範囲の被災地に多くの建築家が訪れている。
これらの実験的アプローチは大事な財産となるのではとも思う。
災害から半年が過ぎ、現地の人も多少の余裕が出来ている。
同時に現地の人の「顔」が見えた上での提案は
これからより求められて来始めている。
そこに建築家の思考が必要とされている。
行政、住民を動かすきっかけになるような
小さな実験的な試みのアイデア、実施が必要であるし
ほんとうに現在、地元の人達が求めている事でもある。

今までの土木的整備の流れから
段階的整備の可能性が今後大事ではないか、
その新たな方向性を提案する必要を感じている。

角舘政英
ぼんぼり光環境計画株式会社・代表

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