【現地レポート】牧浜高台移転住民説明会

初めまして、神奈川大学大学院曽我部研究室修士1年の松坂奈欧と申します。
この度、6月19日(水)に行われました牡鹿半島牧浜での高台移転の住民説明会について報告させていただきます。

牧浜では、これまでの様々な検討により、東浜小学校の東側の山の中腹に住宅地を移転する計画を進めていました。その場所は、日当りもよく、海からの強風も避けやすい住民にとっても絶好の場所でした。しかし、全住戸を当計画地に移転するには用地が十分でなく、広場なども設けると切土の量が大きいこと、海側の小山がカットされ風のあたる宅地ができてしまうことが懸案されていました。

そこで、2月に行われた前回の説明会では、小学校の前の土地に盛り土をすることで新たに計画地に加える案が提出されました。それは、隣浜(竹浜)につながる道沿いに住宅が並び連続感がより高めること、小学校の東側の用地を縮小することが可能なより好ましい案でした。一方でこの案では、広場が切り土される山の法面と宅地の間にあったので、海側に設けた案の検討を要望が住民の方から求められました。また、何人で一家族とするのか、世帯分離の仕組みの運用によって世帯数が変わるので、高台移転に必要な土地の合計の広さがわからないといった、疑問もでていました。

牧浜高台移転住民説明会1

今回は、上記の検討を踏まえ、石巻市による最終意向調査をもとに正確な住戸数として反映した図面が作製され、神奈川大学曽我部研究室がより広い範囲で立体化した模型を用意して、住民説明会に伺いました。説明会では、はじめに豊島区長から「今回の説明会でみんなの合意を取りたい。そのためにも、気になることがあったら何でも発言して欲しい」という意気込みが述べられ、その後、市と土木コンサルタントから計画の大まかな変更点についての説明、大学側が模型を使った補足説明を行って、住民の意見を聞くというかたちで行われていきました。

牧浜高台移転住民説明会2牧浜高台移転住民説明会3

具体的な計画内容は、公営住宅のうち5軒を竹浜道沿い南側(東浜小の向かい)に、公営の残り2軒と戸建住宅を北側の山西側に配置し、風よけのために宅地の北側に山を残しつつ広場を配置しました。様々な質疑応答が行われ、豊島区長の補足も頂きながら説明会は進んで行きました。説明会を通して、参加する住民の方に計画案を少しずつ理解頂き、全体計画に関する合意がまとまりました。

牧浜は、決してこれまでの計画が早く進んだ浜ではありません。既に造成が行われている状況から、住民には焦りと不安も感じられている方もいます。しかし、今回計画が決定した事で次のステップに移る事でそういった事も徐々に解消されていくかと思われます。そして、先行している浜での知見を活かしながら、よりより浜の暮らしにつながる計画にして行ければと思います。

また説明会の最後には、より密な情報共有を行うためにも、今後、牧浜の「まちづくり協議会」を立ち上げることとなりました。計画を市やコンサル業者のみに任せるのではなく、造成工事をできる限り速やかに進めること、間取りや外構など公営住宅の詳細を事前に共有すること、広場の活用方法などについて、住民の代表で進捗状況を確認し検討する会を2,3ヶ月に1回程度開き、随時住民に報告することになりました。こうした住民の発意を高めながら、住民全員で計画を進め、一日でも早い浜の復興につながればと思います。


神奈川大学大学院曽我部研究室修士1年 松坂奈欧

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